『将棋の歴史』
増川宏一
平凡社新書
2013年2月初版
序章 将棋伝来の謎を探る
一、海のシルクロードから日本へ
二、中国伝来説を覆す
第一章 中世に栄えた将棋の源流
一、最古の出土駒
二、平安時代の将棋記録
三、変化をとげる将棋
四、貴族の学ぶべき教養の一つ
五、戦国武将と将棋―爆発的な普及
六、宋桂登場
第二章 職業として認められた江戸時代
一、将棋指しの実力
二、将棋家の確立
三、幕府御用達となった将棋三家
四、勝負事であるがゆえの段位
五、免状と名人
六、活躍の場を広げる門人達
第三章 宗家十二代「大橋家文書」による真実
一、大橋家文書と詰将棋集献上
二、御城でおこなわれた対局
三、奥御用―将軍家治の将棋指南
四、将棋家の収入と相続
五、手紙類―賭将棋の禁止
六、大橋家文書の虚偽
第四章 近代化がもたらした繁栄と衰退
一、幕末の将棋事情を探る
二、明治維新による将棋家解雇と自立
三、明治前半期―再び盛んになった将棋
四、明治後半期―新聞連載による収入増
五、大正期と昭和前半期―職業として確立した時代
六、将棋にも及んだ戦争の悲惨な影
第五章 戦後の復興から未来へ
一、焼け野原からの船出
二、再隆盛を極めた将棋
三、薄れる将棋への関心
四、次世代への積極的な働きかけ
五、チェスに学ぶ将棋学への提言